極上ショコラ〜恋愛小説家の密やかな盲愛〜
ヒールを履いたままの足はガクガクと震え、その不安定さに心細くなる。縋りつくように篠原の胸元にしがみついて視線を上げれば、彼がようやく口元に笑みを浮かべた。
その表情が篠原の中のなにかが満たされて生まれたものだと理解しながらも、与えられる快感に身を任せることしかできなくて──。
「……ほら、もっと鳴けよ」
思考が低下した頭の中は、少しずつ靄がかかったようになっていく。
涙で滲んだ視界の中にいる彼は、さっきまでと一変してとても楽しげに見える。
反して、私はもう僅かな余裕もなくて、あと数秒もすれば足が崩れ落ちてしまいそうだった。
「しっかり立ってろよ」
今にも床に吸い込まれてしまいそうだった私に落とされたのは、サディスティックな面が表れた意地悪な要求。
もう無理だと首を横に振りかけた瞬間、ショーツが横にずらされて──。
「やぁっ……っ!」
熱を持った篠原自身が、奥深くまで一気に埋め込まれた。
「っ、ぁ……?」
声にならない声が唇から漏れたあと、たったのひと突きで高みに押し上げられたのだと気づく。
さっきまでよりも大きく震えている足には、もう力は入っていないのに……。片足を上げさせられたままの私の体を抱えるようにしている彼が、崩れ落ちることを許さない。
その表情が篠原の中のなにかが満たされて生まれたものだと理解しながらも、与えられる快感に身を任せることしかできなくて──。
「……ほら、もっと鳴けよ」
思考が低下した頭の中は、少しずつ靄がかかったようになっていく。
涙で滲んだ視界の中にいる彼は、さっきまでと一変してとても楽しげに見える。
反して、私はもう僅かな余裕もなくて、あと数秒もすれば足が崩れ落ちてしまいそうだった。
「しっかり立ってろよ」
今にも床に吸い込まれてしまいそうだった私に落とされたのは、サディスティックな面が表れた意地悪な要求。
もう無理だと首を横に振りかけた瞬間、ショーツが横にずらされて──。
「やぁっ……っ!」
熱を持った篠原自身が、奥深くまで一気に埋め込まれた。
「っ、ぁ……?」
声にならない声が唇から漏れたあと、たったのひと突きで高みに押し上げられたのだと気づく。
さっきまでよりも大きく震えている足には、もう力は入っていないのに……。片足を上げさせられたままの私の体を抱えるようにしている彼が、崩れ落ちることを許さない。