極上ショコラ〜恋愛小説家の密やかな盲愛〜【コミカライズ配信中】
そこからはもう、原稿の上にどうやって雛子の姿を描こうかということばかり考えていて、寝ても覚めてもそのことが頭から離れなかった。
とは言え、彼女にそんなことを言えば、絶対に首を縦に振らないことはわかっている。
だから……初めて雛子を抱いた時、なにも言わずに強行することを決めた。
プロットを出せば編集長は大喜びで、あっという間に新作の話が決まった。
もとより、編集長からは会う度に新作の打診をされていたから予想通りではあったけれど、彼女にバレずに発売日まで漕ぎ着けるのは骨が折れた。
まだ経験年数が浅いとは言え、入社三年目の雛子にもそろそろきちんとした編集業を……という話は出ていたし、それまでにも原稿自体には彼女も目を通していた。
編集長としては、あの作品をきっかけに雛子ひとりですべてをやらせたかったようだけれど、俺としてはそれだけは避けたかった。
結局、諸々の根回しが功を奏して難を逃れることができたとは言え、発売日を迎えるまで彼女の目に原稿を触れさせないことは大変だったけれど……。一文目を書き出した直後からは、筆が止まることは一度もなかった。
書いて、書いて、書いて。
こんなにも次々と言葉が溢れて、それが零れ落ちないように一刻も早く書き留めなければいけないと焦るほど書けたのは、処女作以来だったと思う。
とは言え、彼女にそんなことを言えば、絶対に首を縦に振らないことはわかっている。
だから……初めて雛子を抱いた時、なにも言わずに強行することを決めた。
プロットを出せば編集長は大喜びで、あっという間に新作の話が決まった。
もとより、編集長からは会う度に新作の打診をされていたから予想通りではあったけれど、彼女にバレずに発売日まで漕ぎ着けるのは骨が折れた。
まだ経験年数が浅いとは言え、入社三年目の雛子にもそろそろきちんとした編集業を……という話は出ていたし、それまでにも原稿自体には彼女も目を通していた。
編集長としては、あの作品をきっかけに雛子ひとりですべてをやらせたかったようだけれど、俺としてはそれだけは避けたかった。
結局、諸々の根回しが功を奏して難を逃れることができたとは言え、発売日を迎えるまで彼女の目に原稿を触れさせないことは大変だったけれど……。一文目を書き出した直後からは、筆が止まることは一度もなかった。
書いて、書いて、書いて。
こんなにも次々と言葉が溢れて、それが零れ落ちないように一刻も早く書き留めなければいけないと焦るほど書けたのは、処女作以来だったと思う。