極上ショコラ〜恋愛小説家の密やかな盲愛〜【コミカライズ配信中】
「龍司さん? そろそろ起きますか?」
「そうだな」
時刻は九時を回ったところ。
昨夜は遅くまで雛子を抱いていたし、彼女は今日は休暇を取っているからゆっくりしていたけれど、さっきから少しだけ空腹を感じている。
「なにか朝食を用意しますね」
「あぁ」
雛子は肢体を隠すように背中を向けて体を起こすと、床に落ちていたルームウェアを着た。名残惜しさを感じながら素肌が隠されていくのを見つめていた俺は、「あとで来てくださいね」と言った彼女に小さく頷いた。
ひとり残されたベッドには、雛子の香りが染みついている。
それを意識するだけで体の奥底から熱が込み上げてきそうになるのを堪え、シャツとスウェットを身に纏ってからリビングに行った。
「もうできますよ」
彼女は手を動かしながら言うと、お皿にスクランブルエッグを盛り、コーヒーを淹れた。
慣れた手つきで食事の支度する姿は、付き合う前からもう何度も見ているのに、未だに見飽きることはない。
スクランブルエッグとともに盛られているベビーリーフのサラダには、手作りのドレッシングがかかっているのだろう。
バターがたっぷり塗られたトーストとコーヒーの香りが鼻腔をくすぐり、食欲が刺激される。
「そうだな」
時刻は九時を回ったところ。
昨夜は遅くまで雛子を抱いていたし、彼女は今日は休暇を取っているからゆっくりしていたけれど、さっきから少しだけ空腹を感じている。
「なにか朝食を用意しますね」
「あぁ」
雛子は肢体を隠すように背中を向けて体を起こすと、床に落ちていたルームウェアを着た。名残惜しさを感じながら素肌が隠されていくのを見つめていた俺は、「あとで来てくださいね」と言った彼女に小さく頷いた。
ひとり残されたベッドには、雛子の香りが染みついている。
それを意識するだけで体の奥底から熱が込み上げてきそうになるのを堪え、シャツとスウェットを身に纏ってからリビングに行った。
「もうできますよ」
彼女は手を動かしながら言うと、お皿にスクランブルエッグを盛り、コーヒーを淹れた。
慣れた手つきで食事の支度する姿は、付き合う前からもう何度も見ているのに、未だに見飽きることはない。
スクランブルエッグとともに盛られているベビーリーフのサラダには、手作りのドレッシングがかかっているのだろう。
バターがたっぷり塗られたトーストとコーヒーの香りが鼻腔をくすぐり、食欲が刺激される。