旦那様は溺愛至上主義~一途な御曹司に愛でられてます~
「そっかぁ」

 残念そうにする祥子のことなんて見えていないゆみかは、声のトーンを上げる。

「宝来さんも見学会にいらっしゃるんですか?」

「基本的にいませんが、吉岡さんのご友人であればおもてなししたい気持ちはありますね」

 成暁さんはにっこりと艶やかに笑う。

「でしたら事前に香澄ちゃんに連絡するので、是非お願いします!」

「ははっ。そうですね。考えておきます」

「絶対ですよ~!」

 成暁さんに興奮気味に食いつくゆみかの態度に、胸の辺りがもやっとする。

 大きくはないけれど、ゆみかの父親は金属工業の会社を経営している。立派な社長令嬢である彼女は、私なんかよりよっぽど成暁さんの相手に相応しい。

 ゆみかもそれが分かっているから、こんなにも堂々とアピールできるのだろう。
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