旦那様は溺愛至上主義~一途な御曹司に愛でられてます~

 項垂れていると、叔母さんがリビングに入ってきた。

「また体調悪いの?」

「ううん。だらだらしてごめん。仕事手伝うね」

「急ぎの仕事は片付いたし、今日はゆっくりしましょう」

 叔母さんは「どっこらしょ」と隣に腰を下ろす。

「成暁さんとはうまくやれてる?」

「そうだねぇ……」

 私は曖昧な返事をする。

「そろそろ結納のこととか決めていかないといけないでしょう?」

 結納か。近年ではやらない人たちも多いと聞くけど、相手は宝来陶苑の御曹司。そういうわけにもいかない。

「成暁さんって、私以外にお見合いしなかったのかな」

 何気ない疑問を呟くと、叔母さんは「あらっ」と目を丸くする。
< 141 / 180 >

この作品をシェア

pagetop