旦那様は溺愛至上主義~一途な御曹司に愛でられてます~
「受け取ってほしい」
箱を開けると、香澄は息を呑んだ。
箱の中心で光輝く指輪に釘付けになっている彼女を呼ぶ。
「香澄」
香澄はハッとして俺を見る。
「俺と、結婚してください」
直前までいろいろ考えたけれど、結局このシンプルな言葉しか出てこなかった。
珍しく心臓がドクドクと脈打っている。
香澄は俺から視線を逸らさないまま、「はい」と言った。それからすぐに彼女の大きな瞳から涙がこぼれ落ちる。
なんだか俺も泣きそうだ。
「指輪、はめてもいい?」
聞くと、香澄は涙を拭いながら頷く。
微かに震える手で香澄の薬指に指輪を通し、リングの中央でひときわ輝くダイヤに口づけた。
「一生かけて幸せにする」
香澄は顔をくしゃくしゃにして笑う。
思えば、俺は彼女の切なげな眼差しに惹かれたのに、今ではその顔をあまり見たくない。
今の望みは、この先一回でも多く彼女に笑ってほしいということ。そのためなら俺はなんだってする。
香澄を優しく抱きしめると、柔らかで包み込んでくれるような香りが鼻腔を刺激する。
笑ってほしいと思ったばかりだけど、今晩は泣かせてしまうかもしれない。
明日は寝不足になりそうだと、香澄に気づかれないよう苦笑した。
番外編【愛おしい彼女】end
箱を開けると、香澄は息を呑んだ。
箱の中心で光輝く指輪に釘付けになっている彼女を呼ぶ。
「香澄」
香澄はハッとして俺を見る。
「俺と、結婚してください」
直前までいろいろ考えたけれど、結局このシンプルな言葉しか出てこなかった。
珍しく心臓がドクドクと脈打っている。
香澄は俺から視線を逸らさないまま、「はい」と言った。それからすぐに彼女の大きな瞳から涙がこぼれ落ちる。
なんだか俺も泣きそうだ。
「指輪、はめてもいい?」
聞くと、香澄は涙を拭いながら頷く。
微かに震える手で香澄の薬指に指輪を通し、リングの中央でひときわ輝くダイヤに口づけた。
「一生かけて幸せにする」
香澄は顔をくしゃくしゃにして笑う。
思えば、俺は彼女の切なげな眼差しに惹かれたのに、今ではその顔をあまり見たくない。
今の望みは、この先一回でも多く彼女に笑ってほしいということ。そのためなら俺はなんだってする。
香澄を優しく抱きしめると、柔らかで包み込んでくれるような香りが鼻腔を刺激する。
笑ってほしいと思ったばかりだけど、今晩は泣かせてしまうかもしれない。
明日は寝不足になりそうだと、香澄に気づかれないよう苦笑した。
番外編【愛おしい彼女】end


