旦那様は溺愛至上主義~一途な御曹司に愛でられてます~
「何度か、香澄が働いている姿を見たことがあるんだ」
同じく私も何度か宝来部長を目にしている。工房や工場に足を運び、現場を視察するのも彼の仕事のひとつだ。
「可愛い子だなって思った」
……え。
なにを言ってるの? という目で宝来部長を見た。
「香澄の存在を知ってから二年くらいになるか。ゆっくりと、時間をかけて好きになった」
濁りのない綺麗な瞳が、ひた隠しにしている私の内側まで見透かそうとしているみたいで、怖くなって身じろぎする。
こんなこと言われたのは生まれて初めてで。
冷静でいようとしても、こんな素敵な男性に好きだの可愛いだの言われたら、どうしたって反応してしまう。
「今日の着物姿だってあまりにも綺麗で、香澄を狙った誰かに攫われたらどうしようって、本気で心配になる」
「なに言ってるんですか……」
聞いてるこっちが恥ずかしくなり、身体中がぶわっと熱くなった。
同じく私も何度か宝来部長を目にしている。工房や工場に足を運び、現場を視察するのも彼の仕事のひとつだ。
「可愛い子だなって思った」
……え。
なにを言ってるの? という目で宝来部長を見た。
「香澄の存在を知ってから二年くらいになるか。ゆっくりと、時間をかけて好きになった」
濁りのない綺麗な瞳が、ひた隠しにしている私の内側まで見透かそうとしているみたいで、怖くなって身じろぎする。
こんなこと言われたのは生まれて初めてで。
冷静でいようとしても、こんな素敵な男性に好きだの可愛いだの言われたら、どうしたって反応してしまう。
「今日の着物姿だってあまりにも綺麗で、香澄を狙った誰かに攫われたらどうしようって、本気で心配になる」
「なに言ってるんですか……」
聞いてるこっちが恥ずかしくなり、身体中がぶわっと熱くなった。