一期一会
私は凍ったように固まった。


パシャ。


彼はそんな私を再び撮ったようだ。


「もっと赤くなった。茹でダコみたい」


中原君は楽しそうに笑っている。




反則だぁぁぁぁぁあああああ!!!!!



「俺を放置するからペンギンはおしまい。まだ見たいなら、また今度来れば良いだろ?」


また今度……


それ、ホント反則……。


「もうすぐ昼だし、とりあえず飯にするか」




私達は一旦外に出てランチをとることにした。
すぐ近くにモールがあるのでそこに向かうことに。
水族館内にレストランはあるけれど無駄に高いから。


「ここ、俺のバイト先」

彼の指の差した方には有名な誰でも知っているハンバーガーショップ。

「そうなんだ!」

ここでバイトしてるんだぁ……。


「ここにする?」

「うん!」

中原君の提案に私は頷いた。
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