一期一会
「香織、若くない!?」

「若くない?って、数ヶ月前の写真なんですけどー?」

「あはははは!」


これって会話に混ざる良いタイミングじゃない?

心臓が緊張でおかしいくらいドゴドゴ言い始めたが、私は自分を叱咤して彼女たちの方へ向いた。


女の子は笑顔……

歩み寄る……

頑張れ、私!


「おはよう。私も一緒に見ても良いかな?」

勇気を出して自然な笑顔を見せて私は話しかけた。

すると全員が物凄い速さで一斉に私の方へ振り返る。

沢山の目と合いながら、負けちゃ駄目だと叱咤し、彼女達から視線を逸らさず笑顔を作り続ける。


なのに、


「西野さんには見せたくないから」

笑顔で投げつけられたのは心臓が凍りそうなほどの冷たい言葉。
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