一期一会
私も賛成。
私の二つ斜め後ろに中原君が居ると思うと落ち着かないから。
彼が私を見ているとは思わないけれど、心が落ち着けない。
それにアツヒロ君のイビキもうるさいしね。
アツヒロ君に同意する声が多かったので急遽席替えをすることになった。
先生がくじを作り、順番に引いていく。
中原君の隣と前後は気不味いので、彼の視界に入らない席にして下さい。と、密かに願いを込めて引いた。
席は真ん中の列の前から四番目。
そして願いが届いたのか、今度は私が中原君の一つ斜め後ろの席になった。
ついでにアツヒロ君は窓側から二列目の一番後ろの席。
うるさいヤツが離れてくれてホッとした。
それから席は近いから中原君から話し掛けてくれるかも、なんて淡い期待を持っていたが、やっぱり声を掛けられることは無く……。
私は授業中に彼をこっそり視界に入れて眺めるくらいしか出来ない。
中原君と話をしたい。
笑顔が見たい。
また優しく笑いかけて欲しい。
という気持ちはあるが、
でもこの前みたいに好きな子が出来たら耐えられない。
それにもし話し掛けることが出来たとしても、彼は前と同じように話してくれるのだろうか。
という恐怖心の気持ちの方が大きかった。
席はこんなにも近いのに、中原君との距離は物凄く遠い……。
臆病な私はこっそり見ていることしか出来なかった。
私の二つ斜め後ろに中原君が居ると思うと落ち着かないから。
彼が私を見ているとは思わないけれど、心が落ち着けない。
それにアツヒロ君のイビキもうるさいしね。
アツヒロ君に同意する声が多かったので急遽席替えをすることになった。
先生がくじを作り、順番に引いていく。
中原君の隣と前後は気不味いので、彼の視界に入らない席にして下さい。と、密かに願いを込めて引いた。
席は真ん中の列の前から四番目。
そして願いが届いたのか、今度は私が中原君の一つ斜め後ろの席になった。
ついでにアツヒロ君は窓側から二列目の一番後ろの席。
うるさいヤツが離れてくれてホッとした。
それから席は近いから中原君から話し掛けてくれるかも、なんて淡い期待を持っていたが、やっぱり声を掛けられることは無く……。
私は授業中に彼をこっそり視界に入れて眺めるくらいしか出来ない。
中原君と話をしたい。
笑顔が見たい。
また優しく笑いかけて欲しい。
という気持ちはあるが、
でもこの前みたいに好きな子が出来たら耐えられない。
それにもし話し掛けることが出来たとしても、彼は前と同じように話してくれるのだろうか。
という恐怖心の気持ちの方が大きかった。
席はこんなにも近いのに、中原君との距離は物凄く遠い……。
臆病な私はこっそり見ていることしか出来なかった。