ようこそ、恋愛指南部へ!

「……ホームルーム、終わりそうもないね」

前の席に座っている葉月が、俺に聞こえる程度のひそひそ声で話しかけてくる。


「あぁ…ったく、まじだりぃ」

「ふふっ、志乃ちゃんのことがそんなに心配なんだ?」

何も言ってねぇよ、んなこと。

前々から思ってたが、その含み笑いというか不気味笑いというか何とかならねぇのか。


葉月とは、小学校からの付き合いで他の奴らよりも圧倒的に長い。

昔っからの付き合いだが、こいつだけは本当に不思議だ。


「部室の鍵、開けてこようか」

「ばっ……今、ホームルーム中だぞ!?」


心配しないで、と言った葉月はそのまますーっと教室を出ていった。

堂々としすぎて誰も気付いてない!?

身長も180はあるぞ、アイツ……


クラスでも割と独特の雰囲気で目立っているのに、いなくなって誰も気付かないのがおかしい。

高校最後の学園祭だからな、浮かれてるやつも多いのかもしれない。

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