ようこそ、恋愛指南部へ!
明日は学園祭。
クラスの出し物もあるし忙しいこと間違い無しだから今日は早く帰らせてもらおう。
「ごめんね、ちょっと一護に先に帰るって伝えてくるね」
最近、一護と帰らない日は時々セトくんと一緒に帰っている。
セトくんは優しいし、何より話しててとても楽しい。
「明日さ、時間あったらうちのクラスの出し物来てくれよ!結構よく出来てるんだぜ」
「そうなんだ!セトくんのクラスってお化け屋敷だったよね?」
「あぁ!深水が来てくれるんならとびっきり怖くしとくからさ!」
あんまり怖いのはちょっと……というと、あの時も肝試しやったよなと笑うセトくん。
夏休みという少し前の出来事がもう懐かしく感じる。
「つーか、明日オレの幼馴染も来るんだよな……」
「嫌なの?」
「嫌っつーか……うるさいからさ、アイツ」
「ふふっ、セトくんの幼馴染の人に会ってみたいな!」
うるさいくらい明るい人なら、私と話が合いそうだ。
私がそう言って笑うと、何だそれとセトくんも笑っていた。
「学園祭、楽しもうぜ!」
「うん!」