略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』
やっぱり、ぼーっとする結。

そんな結が口を開いた。

「天。」

「何?」

「だいすき。」

「え!?」

今、初めて聞いた。結の思い。

「結、もう1回言って?」

「やだ。」

「なんで!?」

「もう忘れた。」

「は!?」

忘れる訳、ないじゃん!!

「さ、朝ごはん、作るね。」

結がそう言って、ベッドから出ようとするから、俺は結の腕を掴んで引き戻した。

「結、お願い! あと1回でいいから!
さっきの、もう1回言って。」
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