極上御曹司の愛妻に永久指名されました
しかも、彼が小春の耳に直接つけたものだから、彼女の顔は真っ赤になっていた。
「……みんなありがとう」
火照った頬を押さえながら小春は嬉しそうに微笑む。
その笑顔が可愛くて眩しかった。
喜んでくれて良かったな。
今回は私と風間というお邪魔虫がいるけど、長谷川と両思いになって来年はふたりでお祝いできるといいね。
小春のお誕生会が終わって店を出る時に長谷川に聞いてみた。
「長谷川のプレゼントしたイヤリング、可愛かったあ。センスいいよね」
「勘で選んだんだけどね。小春ちゃん、喜んでくれて良かったよ」
柔らかな笑みを浮かべて言うが、彼の気持ちは見えない。
風間といい、彼といい、曲者よね。
うーん、アクセサリー贈るってことは、脈ありってことだと思うんだけど。
小春、健闘を祈る。
そう言えば……。
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