極上御曹司の愛妻に永久指名されました
ハーッと溜め息交じりに答えると、彼女は少し怒って声を上げた。
「何よ、それ。最悪じゃない」
「お姉ちゃんは厄介払いをしたいの。金持ちに目がなくて、玉の輿に乗ろうと必死になってて……金持ち捕まえて、気に入らなくなったらポイッて男を捨てる」
私の話に小春は少し引いていた。
「……凄いお姉さんだね」
「お姉ちゃんは昔から自分勝手なんだ。美人だから周りもそれを許すんだけどね」
昔はみんなにちやほやされる姉が羨ましかった。
でも……私は姉にはなれない。
ハーッとまた溜め息をついたら、小春のクラッチバッグからスマホの着信音がした。
彼女はスマホを取り出し、声を潜めて電話に出る。
「どうしたの、恭一くん?うん、今紫とラウンジにいるんだ」
小春はチラリと私を見た。
相手は風間か。
「ちょっと会場は落ち着かないから、休んでたの。でも、まだ何も食べてなくてお腹空いたあ」
「何よ、それ。最悪じゃない」
「お姉ちゃんは厄介払いをしたいの。金持ちに目がなくて、玉の輿に乗ろうと必死になってて……金持ち捕まえて、気に入らなくなったらポイッて男を捨てる」
私の話に小春は少し引いていた。
「……凄いお姉さんだね」
「お姉ちゃんは昔から自分勝手なんだ。美人だから周りもそれを許すんだけどね」
昔はみんなにちやほやされる姉が羨ましかった。
でも……私は姉にはなれない。
ハーッとまた溜め息をついたら、小春のクラッチバッグからスマホの着信音がした。
彼女はスマホを取り出し、声を潜めて電話に出る。
「どうしたの、恭一くん?うん、今紫とラウンジにいるんだ」
小春はチラリと私を見た。
相手は風間か。
「ちょっと会場は落ち着かないから、休んでたの。でも、まだ何も食べてなくてお腹空いたあ」