極上御曹司の愛妻に永久指名されました
彼女は電話相手の風間に空腹を訴える。
ホント、仲がいい兄と妹のようなやり取り。
甘えられる相手がいるっていいな。
風間も小春の姿が見えなくて、心配でかけてきたのだろう。
「うん、わかった。待ってる」
小春はニコニコ顔で電話を切る。
「恭一くん、こっちに来るって」
「そうなんだ。上手く抜けられるといいけどね」
風間が女の子達に囲まれて逃げられない姿を想像し、笑いが込み上げてきた。
「時間かかっちゃうかもね」
小春も私と目を合わせてフフッと笑う。
「なにがそんなに面白いんだ?」
風間の声に驚いて、啞然とする私と小春。
まさかこんなに早く現れるとは思わなかった。
しかも、風間の横には長谷川がいる。
「姿見ないなって思ったら、こんなところでくつろいでたんだ。声をかけてくれたら良かったのに」
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