この声が聞こえるまで
「だって、ここは私の場所であってお姉さんの場所でもあるんだよ?」

話に全くついていけない。

此処が、この子の場所であって私の場所でもある?

それってまるで…。

「そうだよ、私はお姉さんの子供の頃だよ。そして此処はお姉さんと私の"心の間"誰も干渉する事の出来ない場所。ただ一人を除いてはね。」

振り返るとそこには暁の姿があった。

申し訳なさそうな顔をしており近づこうとしない。

「ねぇ、なんでお姉さんは暁の事を嫌うの??あの出来事があったから?」

「違う。」

「違わないでしょ?あの時…「もうそれ以上言わないで。」」

思い出したくないのに。

違うあの時の出来事とまだ向き合う事が出来ないからだ。
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