この声が聞こえるまで
「それともう一つ…」

彼が指を指した方を見ると、そこには三人の男性と私を此方の世界に連れてきた男性が立っていた。

「あらら、バレちゃいましたか。」

「だから、俺はこれ以上近づくなって言ったんだ。」

「バレたんなら仕方ねぇだろう。」

「さてさて、バレた事ですし自己紹介でもしましょうか。」

この声、私が目を閉じる前に聞こえてきた声の人達だ。

本能が知らずとこの人達には"近づくな"と言っている。

「そんなに、離れないで下さい。何もするつもりはありません。」

気づいた時には、体が彼等の方向から遠のいていた。

そして目の前には暁が私を庇うように立っている。
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