この声が聞こえるまで
「落ち着いて聞いてください、貴方が六道に選ばれるのはこれが初めてでは無いんです。本来、六道は変わることがありません。しかし…」

言葉はそこで打ち切られた。

正確には、その場にいた全員が息を呑み彼に目を奪われたからだ。

「結、久しぶりだな。覚えているか?」

私はこの人を知ってる。何度も会った事がある。

けど、それはいつどこで??

何故か肝心な部分だけが思い出せない。

「颯志(そうし)…?」

彼を見た瞬間、昔の記憶の一部と名前が頭の中に流れ込んできた。

「会わねぇ間に随分と大きくなったみたいだな。」

「颯志さん、来るなら一言いってくださいよ。お迎えしましたのに。」

「んな、気使う必要ねぇよ。」
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