日向はキミのもの。
久しぶりの学校。
三連休が通り過ぎた火曜日。
言ってる間に夏休みだ。
夏休みは大学受験が控えている。
頑張らないと・・・。
ていうか、優希は大学受験するのかな?
聞いてみたいけど、未だに私から喋りかけことないんだよなぁ・・・
「日向ちゃん!」
後ろから声がした。
なんだこの可愛い声は。聞いたことがない。
ゆっくり振り返ると、二つくくりの可愛らしい女の子が立っていた。
「どうしたの???」
「その・・・日向ちゃんに勉強を教えてもらいたくって・・・」
「勉強・・・??」
「うんっ!」
「いいよ!全然!!」
むしろ、教えたいです。
最近は人と話すことが多くなった。
本当に優希には感謝してる。
「じゃあ、今日の放課後とかあいてるかな?」
「ほ、放課後!?」
「うん?ダメ??」
放課後に勉強するの??
友達と?
「ううん。いいよっ!」
「やったっ~!ありがとう!
私は 日野 つばさ!よろしくね」
「よろしくね!」
つばさちゃんか・・・かわいい名前。
似合ってるよ。本人と。
それにしても、友達と勉強するなんて考えたこともなかったなぁ。
でも、周りの女子よくやってた。
“放課後勉強会”
「・・・じゃあ、○○カフェで!」
カフェで勉強??どんなにお洒落なんだ・・・
「うん!分かった!!」
凄く嬉しいよ。
ひなたぼっこ なんて読んでる暇もないくらいに人と話してる気がする。
「話せれてよかったね。」
ホームルームが始まる前。
優希が言ってくれた言葉。
今でも頭から離れないよ。
「優希ありがとう。」