日向はキミのもの。










久しぶりの学校。




三連休が通り過ぎた火曜日。





言ってる間に夏休みだ。





夏休みは大学受験が控えている。
頑張らないと・・・。




ていうか、優希は大学受験するのかな?



聞いてみたいけど、未だに私から喋りかけことないんだよなぁ・・・





「日向ちゃん!」



後ろから声がした。


なんだこの可愛い声は。聞いたことがない。




ゆっくり振り返ると、二つくくりの可愛らしい女の子が立っていた。




「どうしたの???」



「その・・・日向ちゃんに勉強を教えてもらいたくって・・・」



「勉強・・・??」



「うんっ!」



「いいよ!全然!!」





むしろ、教えたいです。





最近は人と話すことが多くなった。
本当に優希には感謝してる。




「じゃあ、今日の放課後とかあいてるかな?」



「ほ、放課後!?」



「うん?ダメ??」




放課後に勉強するの??


友達と?





「ううん。いいよっ!」



「やったっ~!ありがとう!

私は 日野 つばさ!よろしくね」



「よろしくね!」



つばさちゃんか・・・かわいい名前。


似合ってるよ。本人と。




それにしても、友達と勉強するなんて考えたこともなかったなぁ。




でも、周りの女子よくやってた。

“放課後勉強会”




「・・・じゃあ、○○カフェで!」



カフェで勉強??どんなにお洒落なんだ・・・





「うん!分かった!!」




凄く嬉しいよ。




ひなたぼっこ なんて読んでる暇もないくらいに人と話してる気がする。








「話せれてよかったね。」




ホームルームが始まる前。


優希が言ってくれた言葉。




今でも頭から離れないよ。





「優希ありがとう。」










< 4 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop