Snow Doll ~離れていても君を~
「優希奈さん……?」
私達のそばを通りかかった春馬君がハッとした表情をして、手を繋いだ状態の私と理希を見比べている。
「ねえ。理希さんと優希奈さんて──付き合ってるの?」
大きな目をさらに見開き、唐突に質問を投げかけてきた。
「付き合ってないよ……!」
「付き合ってねえし!」
見事にセリフが重なり、春馬君は目を瞬かせる。
「異性として見れねえっつーか。昔から知ってる幼なじみみたいな感じなんだよな」
「そう……! 私もそう思ってた」
全く同じことを思っていて、偶然にしては凄すぎる。
理希とは考え方が似ているのか、共通点がいっぱいあって身近な存在に感じていた。
「俺、優希奈ちゃんみたいな妹が欲しかったなー」
理希はそう言って、私の頭をポンポンと撫でる。
「ちょっと海里君、いいの?この二人。イチャイチャし過ぎじゃない?」
眉をひそめた春馬君が海里へ話を振った。
椎名君との会話を止め、海里はこちらを向く。
「別に……俺には関係ない」
冷たく言い放つ海里。
少しくらい嫉妬してくれてもいいのに……。
ケイが私の唇に触れたときは怒っていたのに、どういう違いがあるのだろう。
理希は海里の親友だから許すとか?