Snow Doll ~離れていても君を~
勝負の詳細は追って連絡する、と影島が締めくくり、この場は解散となった。



勝手に話が進められ、戸惑った私は思わず海里を見上げる。

彼も深刻そうな目をして、私を見下ろしてきた。



もし桜花が負ければ、私は蒼生のものになる。


蒼生高には兄がいるけど、苦手な影島という男もいるのだから全然安心できない。


それよりも──海里達と会えなくなってしまうのが一番の気がかりだった。



「不安そうな顔だな」

その場を離れながら、海里が私を振り返る。

「だって……」

「俺達が勝てば問題ない」

「そうだけど……」

「でも今回は、必ず勝てるとは限らないんじゃない?」


春馬君が横から口を挟んだ。


「何しろ相手は蒼生高だから、ね」

「蒼生高ってそんなに強いの?」

「この辺りでは一番かな。先代のその前からずっと強い。……それは海里君も知ってるよね」


意味ありげに春馬君は海里へ視線を送る。


「……ああ。昔は如月さんの兄──如月健臣とトップを争っていたらしいな」


健臣さん……、いつだったか車で送ってくれたことを思い出す。

そこへ背後から如月先輩の低い声が響いてきた。
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