怨返し─赦されない私の罪─

「あんた...何言ってるの?あんたはやらないといけないことがある。それに、これ以上悲しみの種をまいてどうするの?
あなたが死んで全てが丸く収まると思ったら大間違いよ!!」


「じゃあ私はどうすればいいの!!やらないといけないって一体何!!私は章ちゃんに酷いことをした!その罰を欲して何がいけないの!」


依奈は左頬を抑えながら怒鳴り返した。涙が滴りながら、依奈は静華を睨み付けた。
静華は段々と落ち着きを取り戻していったのか、目付きが徐々に緩まった。


「....あなたが死んだら、今実家にいる母親はどう思うのかしらね...自分がこんなになってるから、娘までいなくなってしまったって思うでしょうね。」


「.......」


「それに、学校の教員といじめメンバーの来希。二つとも章太君の仕業に間違えないわ。いずれあとの二人とあなたを殺そうとするでしょ。だけど、そこでブレーキがかからなかったらどうなると思う?クラスメイト全員皆殺しのケースもあるし、そこから他の人も襲われる可能性だってあるのよ?」


「.......」


「あなたは章太君の罰を受けるんじゃない。章太君の暴走を止めないといけないのよ。生前とはまるで違う章太君であなたはいいと思う?優しさとは掛け離れた存在になって、彼自身本当にいいと思ってるのかしらね?」
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