怨返し─赦されない私の罪─
だが、家族の前ではいい子で過ごしていた。清都はため息を吐き、自分の家に向かって歩き始めた。
橋が終わる所でふと真横にあるサイクリングロードが目についた。
清都は何気なくサイクリングロードに立ち入り、そこを駆け下りた。
サイクリングロードの電柱の光で少し照らされているとはいえ、橋の下の更地は薄暗く不気味に存在していた。
清都は更地に踏み込み、そこにある一本の枝を見つめていた。
ここではかつて章太をイジメていた所のひとつだった。京吾は笑いながら枝を完食するよう言って、来希はスマホで撮り、拒否をしたら清都が蹴りを入れる。
傍から見たら胸糞悪い状況だが、当の本人達にとって生きがいに近いものだった。
「来希...なんでこうなっちまったのかな?俺たちはただムシャクシャしててやってた訳じゃねぇのに。俺たちの存在理由ってのがあったのにな....なんてな。どんな言い訳作ろうが屑だよな...俺達。
死んで当然...だけど俺ァ...まだ...」
「そんな所で何してるの?清都君。」
声をかけられ、振り向いて見るとそこには「デブ助」という名称でいじめていた福谷 維真がいた。
ピチピチのTシャツに片手にはコンビニ袋を持っていた。