怨返し─赦されない私の罪─
「わかんないのかい?確かに君達を殺したい人間は山ほどいるけど、来希君の死に様は人で出来るようなもんじゃない。先生が死んだのだって同じだ。精神だどうかしてて自殺みたいなこと言われてるけど、家族がいるのに赤の他人の為に自殺するかい?
先生も来希君も....章太に殺されたんだよ...」
清都の背中がゾゾゾッと凍りつく。清都の苦手な分野である霊的な話、馬鹿げた話だが、どれも的を得ているようにしか思えなかった。
「は、はぁ?てめぇ頭大丈夫か?先生殺す意味ねぇだろうが。何勝手にふざけたこと言ってんだ?」
「ふざけてなんていないさ!いじめられてる生徒にとって、黙ってた先生なんて酷けりゃあいじめっ子より憎いもんなんだよ!」
「だ、だからって章太な訳が」
「往生際が悪いなぁ清都君!お前は章太に殺されるんだよ!死だよ死!!自分の今までやってきた行いが全て返ってくる気分はどうだい!!?」
清都は幽霊などの類の話をすると、一気に縮こまってしまう人間だった。だが、今はそれ以上に煽ってくる維真への怒りが圧倒的に大きかった。
清都は維真の胸ぐらを強引に掴むと、固めた拳で維真の顔面を捉えた。
維真は殴られた反動とダメージでよろよろと下がっていき、川の中に入った。
川は一般男性が立って胸辺りまでの深さ。