怨返し─赦されない私の罪─
だが、依奈と章太の学校生活も長くは続かず、イジメの事を知った善子は学校を訴え、章太を学校へ行かせず通信教育をするようにした。
なので、章太との時間はほとんどが章太の家になった。
中学を卒業し、章太の部屋で高校へ行くことを章太に伝えると、章太も同じ高校へ行くことがわかった。
「え!?本当に?章ちゃんもあの高校!?」
「うん。お母さんに凄い反対されたけど、何とか押し切ったよ。」
「やったじゃん!!章ちゃんと学校行くなんて三年振りだっけ?
...それにしても章ちゃん変わったね。」
章太は不思議そうな顔をした。
「え?僕が?」
「だって小学校の時は自分の意思を伝える事とか出来なかったじゃん。なのに、善子さんを押し切るなんて....前じゃあ考えられないよ。」
「そ、そりゃあ何年も経てば変わるって。それにお母さんだから出来たことだって。
でも...やっぱりちょっと不安かな?上手くやってけるか...」
章太は机の中から生徒全員の入学式写真を手に取った。当時のいじめっ子の顔を見て、少し手をカタカタ震わしていた。
「章ちゃん...」
「だけど、いつまでも立ち止まってるわけにいかないし。お母さんに迷惑かけられない。
ちゃんと自立して、お母さんを支えないと....」