君影草は誠を乞う

そしてこんな事をしているのが、
京の都を守護するハズの新撰組局長ときたら……

「そりゃ、新撰組の評判は最悪だわな。」

「誰の評判が最悪だって?」

突然後ろから聞いたことのある、
聞きたくなかった声が聞こえてきた。

「こんにちは、2ヶ月振りですねー。
…探してましたよー…あなたのこと。」

恐る恐る振り返るとそこには
総司と呼ばれていた、
あの栗毛の美丈夫がいた。

相変わらずの真っ黒な笑顔の…。
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