君影草は誠を乞う

「うっわぁ…出た。」

「何が出たですか、
人をお化けみたいに言わないでください。
とりあえずあなたには今度こそ
屯所へと来てもらいますよー。」

そう言いながら
総司は真っ黒な笑みを浮かべ、
私がにげられないように
肩を有り得ないくらいの力で掴んできた。

「総司さんだっけか、
ものすごく肩痛いんですけど!!」

「そりゃ、掴んでますからねー」

「いや今のは、『早く離せ』って意味ですよ
おにーさん?!」

「?離したら、又逃げるでしょう?
生憎、二度も逃がしてやるほど
馬鹿じゃないです。」

総司はそういうと、
私を屯所まで連行(拉致)していった。
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