perverse
12 アルバム
二人でソファーに並んで座り、ビールを飲んでまったりしている

私はさっきの真剣な宙さんを見てから無言になっている

たぶん私が宙さんを思っている気持ちより、宙さんの私への気持ちのほうが重いから

どう反応していいかわからない

宙さんが私の肩を抱く

いつの間にか彼に寄り添う空間が、心地良くなっている

この3週間で宙さんほどではないけど、私の中で彼への愛情が育まれているのは確かだ

「幸せ・・・」

酔っているせいだろうか?思わず呟いた

宙さんはそんな私をギューと抱きしめる

気持ちいい・・・

人の体温ってこんなに心地良いものなんだ

シミジミ思う

宙さんの腕の中で、頭の中でボッーとなっている自分がいる

「美波、寝てるの?」

見上げると宙さんの優しく微笑んでいる顔

「起きてるよ。人肌って気持ちいいなーって思ってたの」
「酔ってる?」
「ビール一本で?ーーかもね」

笑い続ける私

「ホント美波ってかわいいよな」

てニコニコしながら言う

「ありがとう」

って言った瞬間、宙さんの顔が近づいてくる

激しく重なり合う唇

彼の舌が侵入してくるのも、今回は当たり前に受け付ける
< 106 / 294 >

この作品をシェア

pagetop