perverse
『ああいうタイプは一番最初が肝心なんだ』
「一番最初?」
『そう。コイツは自分より上なのか下なのか見極める。犬みたいな奴」

思わず余りに単純?しょうもない内容に笑ってしまう

『そこでココからが問題。今日にするのか別の日にするのか?ただ美波が翔の顔見ただけでダメージ受けていたから、今日はどうかな?って思ってる』

これは私の問題ってことだよね……
私、どうする?

猛獣使いになれるか試される

断って次回に先送るのは簡単だけど、私の存在が今日ばれたわけで、相手に考える時間を与えるってことだよね?

たぶん、今日の方が相手も隙があるわけでゲームだったらパワーとかアイテムとか数字出てくるけど、リアルな現実ではそんなもの一切ない

私はどんな敵と戦うのだろう?

「宙さん今の私で勝てると思いますか?」

不安感丸出しで聞く私に、相変わらず笑顔の宙さん

『たぶん負ける。それは俺や母さんだったら、正面向かって戦ったら同じ結果だよ。要するに相手のペースにはまらないこと。良くいえば自分のペースに巻き込むこと。』

よくわからないけど、かわせば良いってこと?そういう戦い方なら、今日でも後日でもあまり変わらない

私は意を決し「じゃあ今日」って言うと、ウンウンって宙さんがうなずいている。相変わらずの余裕の笑み

たぶん……こういう展開になるのは想定しいたんだろう

宙さんは私を抱き寄せ、唇を押し当てる
「うっ…っん……」

いつも激しくて、声が漏れてしまう
このままずっと、こうしていたい…なんて思っていたら、宙さんはその気持ちを見過ごしたかのように唇を離し

『この続きはマンションでね』

相変わらずの焦らし攻撃
シュンとしている私に向って

『そろそろ下に行きますか』
「口紅が剥げたので、塗り直したい」
『剥げてる方がリアリティがあっていいかも』
と言いながら、無理矢理下に連れて行かれてしまう
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