perverse
「宙さん、煽りすぎです。私は何にもしてない。真寛さんが妄想しているだけなんですよ」
『美波が何にもしてなくても脅威を感じているのは、アイツがやってはいけない事をやっているという罪の意識があるってこと』
『それより、今回はどうしたら良いか…翔だけでは収集がつかないだろう』
「真寛さんのお母さんに話したら?」
『あーそれダメダメ。たぶん話にならないだろう。話すのなら父親かな』
複雑な家庭環境の真寛さん
いわゆる私生児で父親は有名な不動産会社の社長
今回の離婚騒動で、どうして良いか悩む宙さんの気持ちもわかる

『親父には相談するけど、アイツのペースに巻き込まれると厄介だ。親父も結婚前に一度首を突っ込んで失敗している。だからアイツの父親に俺が連絡を取ると思う。できれば早急に。結果はどうなるかわからない。たぶん丸め込まれて終わる可能性が高い。翔に何をやらしても無理だから、たぶん俺が行かなければならなくなる』

『美波、俺の言っている意味わかる?』
「わかりません」
『二人の時間が減るってことだよ』
「そう言うこと」
『俺個人の意見としては、もう少し寂しがって欲しい』
「寂しいですよ……」
『本当?』
「私って信用ないんですね」
『俺達って今、幸せなんだよな。恋愛とか、結婚生活って人の命のように寿命があるだろう?翔夫婦の寿命が4年ぐらいで、今にも消えそうになっているのを目の前で見ると、複雑な心境になるよな』
珍しく語り出す宙さん
一体、どうしたんだろう?
キョトンとしている私に対して
『俺たちはずっと、死ぬまで一緒にいよう』
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