perverse
1年後
今日、私は今日結婚式を挙げる
28歳
微妙な年齢だけど、念願の真っ白なウエディングドレスに身を纏う
入籍はパスポートの関係で3ヶ月前の彼の誕生日に入籍をしたので今は星野美波になっている
最初にウエディングドレスを試着してから5年の月日が経つ
もう着ることがないかもしれない・・・と諦めた時もあったけど、そんな悲しい過去も今になったら懐かしい思い出だ
もし、5年前の私に会うことができるのなら言ってあげたい
「人生捨てたものじゃないよ」って
諦めなければ絶対、幸せになれる
あの時、突然絶望の淵に落とされて人生真っ暗に思っている私に
控室に一人でいる私
鏡を見ながらそんな事を思っている
コンコン
控室のドアのノックの音がしたので「どうぞ」と声をかけると姉家族が入ってきた
「美波おめでとう」
お姉ちゃんが目を潤ませながら私を抱きしめる
「ありがとう」
私ももらい泣きをしそうになったけど、メイクが崩れるのでぐっと堪えた
「おめでとうございます。この度はお招きいただきありがとうございます」
甥の駿の手を引いた夫婦が挨拶をする
義兄、悠希のご両親だ
私からは縁が遠いので本来は呼ぶ間柄ではないが、甥の駿が式にリングボーイをすることになり駿の活躍を見たいというご両親をご招待した
私の本心としては藤井のお父さんのおかげで、いびつに歪んでいた星野家の内情が普通に戻ったので感謝しきれないほど恩がある
口に出しては言えないけど
そしてもうは一人の来客が
ノックとともに入ってきた男性に姉がキッと睨む
「何でアンタが来るの?」
「えー俺、義弟ですよ」
翔がお姉ちゃんと言い合いをしていると、悠希さんが
「お前、結婚したんだろう?嫁は?」
爆弾発言
普通、めでたいこの場で元カレの嫁の話する?
翔はクスッと笑い
「去年、離婚したんですよー」
あっけらかんと話す翔、晴々しい
「俺ね大島興産の社長の妾の子と結婚してたんです」
翔の話を聞いた悠希さんの表情が変わりお父さんと目配せをして
「離婚して正解だよ」
ポンと翔の肩を叩いた
今日、私は今日結婚式を挙げる
28歳
微妙な年齢だけど、念願の真っ白なウエディングドレスに身を纏う
入籍はパスポートの関係で3ヶ月前の彼の誕生日に入籍をしたので今は星野美波になっている
最初にウエディングドレスを試着してから5年の月日が経つ
もう着ることがないかもしれない・・・と諦めた時もあったけど、そんな悲しい過去も今になったら懐かしい思い出だ
もし、5年前の私に会うことができるのなら言ってあげたい
「人生捨てたものじゃないよ」って
諦めなければ絶対、幸せになれる
あの時、突然絶望の淵に落とされて人生真っ暗に思っている私に
控室に一人でいる私
鏡を見ながらそんな事を思っている
コンコン
控室のドアのノックの音がしたので「どうぞ」と声をかけると姉家族が入ってきた
「美波おめでとう」
お姉ちゃんが目を潤ませながら私を抱きしめる
「ありがとう」
私ももらい泣きをしそうになったけど、メイクが崩れるのでぐっと堪えた
「おめでとうございます。この度はお招きいただきありがとうございます」
甥の駿の手を引いた夫婦が挨拶をする
義兄、悠希のご両親だ
私からは縁が遠いので本来は呼ぶ間柄ではないが、甥の駿が式にリングボーイをすることになり駿の活躍を見たいというご両親をご招待した
私の本心としては藤井のお父さんのおかげで、いびつに歪んでいた星野家の内情が普通に戻ったので感謝しきれないほど恩がある
口に出しては言えないけど
そしてもうは一人の来客が
ノックとともに入ってきた男性に姉がキッと睨む
「何でアンタが来るの?」
「えー俺、義弟ですよ」
翔がお姉ちゃんと言い合いをしていると、悠希さんが
「お前、結婚したんだろう?嫁は?」
爆弾発言
普通、めでたいこの場で元カレの嫁の話する?
翔はクスッと笑い
「去年、離婚したんですよー」
あっけらかんと話す翔、晴々しい
「俺ね大島興産の社長の妾の子と結婚してたんです」
翔の話を聞いた悠希さんの表情が変わりお父さんと目配せをして
「離婚して正解だよ」
ポンと翔の肩を叩いた