perverse

真寛さんと去年じゃなくて５年前、結婚する前に対決していただろうし今から考えると阻止することも可能だったと思う
でもあの時、その選択肢を選ばなかったから今の私が存在する
今更、タラレバで物事を言っても何も解決しない
人生は選択の連続で、今のわたしはその選択の賜物
だから後悔もしないし今、ここにいる私を誇らしく思う

あの時
翔と真寛さんの離婚が決まった時、宙さんは私に選択肢を出した
私が示談の条件に彼らの離婚を促したから
まだ私の翔への思いが残っていたと勘違いしたらしい
私は即答で迷うことなく目の前の選択肢を選ぶ
私が･･･私の力で勝ち取った、幸せになるためのパートナーは宙さんしかいないと思った

出会った頃は宙さんに迫られて３０才が近づき、年齢の事で少し焦っていたこともあり、彼の強引さに流されていた
でも、いつからだろう？
宙さんの私が好きよりも、私が宙さんを好きの気持ちが勝ったのは
時期が特定できないぐらい気持ちが成長？私の中でたくさん殖えていて、女性としての幸せを沢山彼から貰っている
翔と別れてから３年、別れ方が突然で意味が理解できないまま無駄な時間を過ごし、進む道がズレていた私に現実をつきつけ、進むべき道に連れ戻してくれた
我儘な私を彼の手の平でコロコロ転がしながら私を操作する彼の手腕は絶妙で、私は彼に囲われているこの環境にを居心地良く感じている
今度は結婚して彼にも沢山幸せを与えたい

宙さんは私に一目惚れをしたと言う
初めて会った私が高校1年生の時に
その時、昔どこかで会ったことがあるような懐かしい気持ちになったと
最初は冗談だと思っていた
宙さんの口説き文句だとも
でも彼はそんな事を言うキャラじゃない
もしかしたら、本当に私達は前世とかそういうところで出会っていたのかもしれない
そう考えると私達が出会ったのも再会したのも必然で、こうして結婚するのも運命で私と赤い糸で結ばれたのは宙さんだったということになる
私と翔が付き合ったのも、捨てられたのも私達が結ばれるための布石？だったと考えると納得がいく
あの時、いっぱい傷ついて泣いた日は今日を迎えるためのスタートだったんだと今、振り返るとそう思える