breath
いつもと違う私の様子を樹さんは気づいたみたいで
「ごめんね。俺が明日美を寂しくさせているんだね……」
って耳元で囁く
私は彼の寂しい声が耳に入ると、胸がトクンと鳴った
私の気持ちは伝わっているはずなのに、なぜ思い通りにいかないんだろう
張り裂けそうな気持ちで、彼の胸に顔を埋めている私
もう一言……
もう一言、私と樹さんに関わる未来への言葉を、彼の口から言って欲しかった
ーーーでも現実は………樹さんの口からは、それ以上言葉を発する事もなく、何も語られる事はなかった
もっと軽い感じで『今日、樹さんのマンションにお泊りしていいですか?』って聞けたら良かったんだけど、今日は月1回のアレの日で、さすがに口にはできなかった
その後は、3人でお茶を飲み、樹さんに家まで送られただけで、藤崎さんの事を何も語られる事もなかった
クリスマスの約束をできただけマシだったって自分に言い聞かす私
贅沢を望みすぎているのかもしれない
「ごめんね。俺が明日美を寂しくさせているんだね……」
って耳元で囁く
私は彼の寂しい声が耳に入ると、胸がトクンと鳴った
私の気持ちは伝わっているはずなのに、なぜ思い通りにいかないんだろう
張り裂けそうな気持ちで、彼の胸に顔を埋めている私
もう一言……
もう一言、私と樹さんに関わる未来への言葉を、彼の口から言って欲しかった
ーーーでも現実は………樹さんの口からは、それ以上言葉を発する事もなく、何も語られる事はなかった
もっと軽い感じで『今日、樹さんのマンションにお泊りしていいですか?』って聞けたら良かったんだけど、今日は月1回のアレの日で、さすがに口にはできなかった
その後は、3人でお茶を飲み、樹さんに家まで送られただけで、藤崎さんの事を何も語られる事もなかった
クリスマスの約束をできただけマシだったって自分に言い聞かす私
贅沢を望みすぎているのかもしれない