breath
昼休憩が終わると言う樹さんが部屋を去ろうとする直前
「今日、定時終わり?」
「えっ……そうですが……」
「どうせ匠さん、今日も遅いんだろう?一緒に帰るから、駐車場で待っていて」
私の返事も聞かず、投げ捨てるように言い部屋を出て行った
過去とは違う樹さんの行動に驚く
ーーーそういえば一度だけ、こんな事あったっけ……
私が通り魔に襲われて、樹さんの社宅に同居した時
あの時は無理矢理【婚約者】にして会社に届け出た……
もし、あの事故がなければ私は樹さんの婚約者にあのタイミングではなっていなかった
そして、あんな苦しみも味わう事もなかったのに
樹さんと違うシュチエーションで出会う事ができたのなら、私はもっと幸せになれたのかなぁ?
ただの空想?
そんな事起こる確率なんて全くなく、今の私が現実の私だ
どう足掻いたって、過去を変える事はできない
未来は変える事が出来るけど……
「今日、定時終わり?」
「えっ……そうですが……」
「どうせ匠さん、今日も遅いんだろう?一緒に帰るから、駐車場で待っていて」
私の返事も聞かず、投げ捨てるように言い部屋を出て行った
過去とは違う樹さんの行動に驚く
ーーーそういえば一度だけ、こんな事あったっけ……
私が通り魔に襲われて、樹さんの社宅に同居した時
あの時は無理矢理【婚約者】にして会社に届け出た……
もし、あの事故がなければ私は樹さんの婚約者にあのタイミングではなっていなかった
そして、あんな苦しみも味わう事もなかったのに
樹さんと違うシュチエーションで出会う事ができたのなら、私はもっと幸せになれたのかなぁ?
ただの空想?
そんな事起こる確率なんて全くなく、今の私が現実の私だ
どう足掻いたって、過去を変える事はできない
未来は変える事が出来るけど……