breath
久しぶりなのに、全然激しくない穏やかなキス
私達はもう恋愛関係ではなくて、感情をぶつけ合う恋愛から卒業をしたということ?
これからは成熟期で、たぶんこれからは嫉妬とか独占欲とかそんな自分のものにしたいっていう感情はなく家庭を作るための、子供を作るために抱かれる
違う世界が待っているんだ
そんな事を最初は思いながら受け入れていたけど
すぐに人は変われない
唇を堪能した後、強引に樹の舌が割って入ってくる
そして強引に口内に入った舌が、息ができないほど私に私を責めてくる
吐息が洩れ、樹の何かがキレたのか私の胸を揉みだす
それも痛いぐらい激しい
樹の手が私のセーターの中に入り、下着をずらし尖ったところをいじりだす
それと同じくらいに樹の息遣いが荒くなる
部屋中は唾液が絡まる音と、二人の荒い息づかいだけが響く
一旦、唇が離れると樹は密着していた身体を離し、立ち上がり私をお姫様抱っこで抱き上げベッドに連れて行かれた
フカフカのベッドに身体を沈められ、樹は激しく私の服を脱がし上からジィーっと全身を眺める
少し太ったとはいえガリガリな身体
3年前はCカップあった胸も、今やBカップ
確実にしぼんでいる
貧弱過ぎる身体を、シャンデリアからこぼれる明るいの光で当てられ舐めるように見つめられるのは恥ずかしすぎる
「電気を消して恥ずかしい」
「綺麗なのに」
「でも3年前と比べると貧層になりすぎてる」
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