Vanilla
朝永さんは私のことをどう思ってるんですか?
昨日迎えに来てくれたのは、今日こめかみにキスをしてくれたのは私を好きだからですか?
と、激しく訊きたい。


「ない、です」


だが意気地のない私は目を逸らして嘘をついた。

だってまた気分なんて二人きりのこの状況で言われたら、耐えられない……。

だけど気になるの、昨日の夜のこと。
今日の朝のキスのこと。

だから貴方の口から聞かせて欲しい。

私を安心させてくれませんか?
私に勇気をくれませんか?


「朝永さんは私に言いたいこと、無いんですか……?」

私は震える唇を開き、期待する目を朝永さんに向けて、同じ質問を返した。

朝永さんの右目の端がピクリと動く。

今の反応は、あるってことだよね?
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