Vanilla
背中を丸めると、手をゆっくりと朝永さんの髪へと伸ばす。
指には湿っぽさと柔らかい感触。
旋毛、初めて見た。
私の足元に座って背中を向けて、無防備な姿。
なんなの、この人。
面倒だから髪を乾かしてなんて子供みたいな可愛いことを言ってこないでよ。
心拍数は否応なしに上がる。
でも翻弄されているのは私だけ。
「あ、熱かったら、言って下さい」
ドキドキを誤魔化すように口に出す。
「眠くなる」
風の音に掻き消されそうな気持ち良さげな声が聞こえた。
なんか分かる。
美容院で乾かしてもらうと気持ち良い。
温風と他人の手が心地好く感じるのかもしれない。
指には湿っぽさと柔らかい感触。
旋毛、初めて見た。
私の足元に座って背中を向けて、無防備な姿。
なんなの、この人。
面倒だから髪を乾かしてなんて子供みたいな可愛いことを言ってこないでよ。
心拍数は否応なしに上がる。
でも翻弄されているのは私だけ。
「あ、熱かったら、言って下さい」
ドキドキを誤魔化すように口に出す。
「眠くなる」
風の音に掻き消されそうな気持ち良さげな声が聞こえた。
なんか分かる。
美容院で乾かしてもらうと気持ち良い。
温風と他人の手が心地好く感じるのかもしれない。