Vanilla
「伊藤さん、この人はやめた方が良いですよ」
私は目を見開くしかない。
朝永さん、何を突然言い出すの!?
「この人俺と付き合って居たのに、二年前、貴方と付き合い出したんです。所謂二股。貴方を本命にしたのは年収」
目を見開いている間に朝永さんから、まさかまさかの爆弾発言。
朝永さんの背中しか見えないが、周りの空気が凍りついた気配を感じる。
だって隣に居る人が目を見開いて穂香さん達の方を見ているから。
「しかも最近まで身体の関係は続いてた」
二人はやはり考えていた通りの関係だった。
胸が一気に苦しくなる。
朝永さんは、こんな話を何で私に聞かせるの?
逃げたくなって繋がれている手を引き抜こうとした。
が、抜けない。
それどころか、逃がさないとギュッと更に強く握られる。
必死にもがいていると朝永さんが左手に持っていた紙袋を床に置いた。
それによって気付いた。
紙袋が二つあることに。
私は目を見開くしかない。
朝永さん、何を突然言い出すの!?
「この人俺と付き合って居たのに、二年前、貴方と付き合い出したんです。所謂二股。貴方を本命にしたのは年収」
目を見開いている間に朝永さんから、まさかまさかの爆弾発言。
朝永さんの背中しか見えないが、周りの空気が凍りついた気配を感じる。
だって隣に居る人が目を見開いて穂香さん達の方を見ているから。
「しかも最近まで身体の関係は続いてた」
二人はやはり考えていた通りの関係だった。
胸が一気に苦しくなる。
朝永さんは、こんな話を何で私に聞かせるの?
逃げたくなって繋がれている手を引き抜こうとした。
が、抜けない。
それどころか、逃がさないとギュッと更に強く握られる。
必死にもがいていると朝永さんが左手に持っていた紙袋を床に置いた。
それによって気付いた。
紙袋が二つあることに。