Vanilla
朝永さんはお店を何事も無かったかのように出るとスタスタ進んで行く。
私は引っ張られるままついていく。
心は期待しかない。
鼓動がそのせいでいつもよりも速い。
すると突然朝永さんが足を止めた。
さっきは止まれたが、今度は朝永さんの背中にドン!とぶつかってしまう。
「いた!」と私は声を漏らすが、朝永さんは未だ背中しか見えない。
「今からする質問に答えろ」
痛む鼻を押さえると前から声が。
質問?
突然どうしたの?
「……しー君て、誰だ」
「え?」
唐突に朝永さんの口から出てきた名前にポカンとしてしまう。
「答えろ」
三秒しか経っていないのに答えを催促する朝永さん。
「どうして朝永さんが、しー君を知って……?」
だって私、しー君の話を朝永さんにした事がないのに。
訳が分からず首を傾げていたら、朝永さんと目が合った。
私は引っ張られるままついていく。
心は期待しかない。
鼓動がそのせいでいつもよりも速い。
すると突然朝永さんが足を止めた。
さっきは止まれたが、今度は朝永さんの背中にドン!とぶつかってしまう。
「いた!」と私は声を漏らすが、朝永さんは未だ背中しか見えない。
「今からする質問に答えろ」
痛む鼻を押さえると前から声が。
質問?
突然どうしたの?
「……しー君て、誰だ」
「え?」
唐突に朝永さんの口から出てきた名前にポカンとしてしまう。
「答えろ」
三秒しか経っていないのに答えを催促する朝永さん。
「どうして朝永さんが、しー君を知って……?」
だって私、しー君の話を朝永さんにした事がないのに。
訳が分からず首を傾げていたら、朝永さんと目が合った。