Vanilla
なんて考えながら必死にキスに応えていると、服の隙間から素肌を求めるように朝永さんの手が入り込んだ。


「朝永さん!ちょっと待って下さい!」

思わずその手を掴んで止めると、細い目で睨まれた。


「……んだよ」

途中で止められたせいだろう。
物凄く不機嫌な声だが、それよりも気になることを思い出した。


「この前、此所でなんであんな事したんですか!?それに興醒めって!?」

説明を求めると、「チッ、めんどくせー」と小さい声が聞こえてきた。

「面倒臭いのは朝永さんですからね!」

私は両想いになったことで自信がついたのか少し強くなったようで言い返した。


「……しー君の電話を偶然聞いて腹立ってた」

朝永さんはさっき貢いでいたと思っていたと言っていた。

嬉しくなって、勝手に笑みが溢れる。

「しー君にずっと嫉妬してたんですね」

ふふっと笑うと、

「んんっ!」

突然口をまた塞がれた。

朝永さんは私を貪るようにキスをする。
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