Vanilla
「あの、お風呂に入らせてもらっても良いですか?」

「俺も入る」


はい?


嫌だと言ったのに、今更だろと私に拒否権を与えない朝永さん。
お風呂でもやりたい放題。


「愛佳ちゃんから物凄い連絡来てる!」

お風呂からでた後、携帯の電源を切りっぱなしにしている事に気付いて確認したら物凄い件数のLINEと着信履歴に驚いてしまった。


「そんなの放っとけ。てか没収」

「え?」

確認する前に私の携帯を手から抜き取るとポイっと投げた。

「つぐみは俺の相手しろ」

私の口を塞ぐのと同時に着替えたばかりの服の隙間から手が入り込む。

相手ってそういうこと!?

「朝永さん!?」

「煩い」

「んんっ!」

そこから喋らせてもらえなかった。
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