俺様上司に、跪いて愛を乞え〜彼目線〜激甘編を追加

……今日は、夕方から雨が降り出していた。

そう言えば、最近こんな雨の日に女性を一人振ったよなと思い出す。

勝手に恋人を気取って、社内外にまで俺との仲をさも公然かのように吹聴しようとしてた女……。

そうまでして俺を取り込もうとするとか魂胆が見えすいていて、付きまとわれるのにも嫌気が差していた。

女なんてみんなそんなもんか……いや、あの北城は違うか……って、俺は一体誰を思い浮かべてるんだよ。

彼女には、あの後もコーヒーをぶっかけられるようなアクシデントがあって、その際も感情的に怒るような真似をして、自ら接点を潰している一方にも感じた。

あの時には、ちょうど仕事が立て込んでいたせいもあって、彼女をフォローしようとする同僚に勝手に苛立ちばかりが先走って、

「……邪魔をするな」などという、取り返しもつかない言葉をぶつけていた。

だがあの時、俺みたいな奴の下じゃ働きたくなければ辞めればいいという思いで、

「……辞めたいと思っているのか? 北城…おまえも」

尋ねた俺に、

「……部長に、認めてもらうまでは、私は、辞めないですから……」

悔しげに睨み据えるような眼差しで、そう返したんだ……彼女は、他とは違う。

あいつに触れる度にそう感じて、次第に魅かれている自分がいた……。


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