今日も今日とて、告りますのでご覚悟を。
弱っている時に聞く、好きな人の声って、どうしてこうも破壊力があるのだろう。
体が辛いこととか、思うようにできない悔しさとか、心配してくれた嬉しさとか、安心感とか、色んなことを混ざり合い、涙腺を刺激する。
ねぇ、水瀬さん。
その優しさに私がどれだけ救われるか、分かりますか?
『薬飲んだか?』
「まだです、後で飲もうと思って」
『飯は?』
「それも今からです」
『食べるものあるのか』
電話で聞く水瀬さんの声って、いつもより低いんだな。
普段でも十分低くて私好みなんだけど、より深みの増したこの声を耳元で聞いてるだけで元気が出てきそう。ご飯ももりもり食べれそう。なぁんて。
つくづく、自分は単純な生き物だと呆れながら、食べ物を探すためキッチンに向かう。
「確かストックしてるインスタントラーメンがあったと」
『もっと栄養の付きそうものはないのか』
「あっ隊長! たっぷり野菜のリゾットを発見しました」
『でかしたぞ』
ふふ、何だか楽しくなってきた。
意外にもこういうノリに応えてくれるんだと嬉しく思いながら、お湯を沸かすためにポットを手にした――その時。
「きゃぁあああああああ!」
ありったけの声で叫んだ私は、スマホをぶん投げてしまった。