今日も今日とて、告りますのでご覚悟を。
「うそー、水瀬が来てたの? 早く帰ればよかった!」
翌朝、熱が下がりきらなかった私は仕事を休むことにして、その報告をするため昌也にスマホを借りているところにユリヤが帰って来た。
元通りどころか、それ以上に綺麗になったキッチンを掃除してくれたのが水瀬さんだと知ると、目を剥いて驚く。
ここに、水瀬さんが居たなんて私だって信じられないくらいだよ。
「ユリヤは水瀬に会ったことなかったかしら?」
「ないよ、昌也だけずるい!」
「そんなことを言われてもねぇ」
「というか紗夜! 2人っきりだったんでしょ? どうして押し倒さなかった!?」
そう、言われてもねぇ。
元気な時なら捨て身の覚悟で迫ったかもしれないけど、昨夜は無理だった。体力的にとかそういうのじゃなくて、あそこまで気を掛けてくれるのに、一線を踏み込ませてくれない水瀬さんに限界を感じてしまったの。
私はあくまで手の掛かる部下で、それ以上でもそれ以下でもない。
そうはっきり言われている気がした。