今日も今日とて、告りますのでご覚悟を。


何だろう?

水瀬さんがフロア全体に声を掛けるのは珍しいことなので、みんなすぐさま手を止めて彼の方に注目する。


「今春の新作イベントだが、高木が考えた企画が最終審査に残った」

「おおー」


えっ、ほんとに?

驚きを隠せない私の背中を、森本さんが「やったじゃん!」と叩く。


「このまま上手くいくと上半期のベストプランニングに選ばれる可能性もあるらしい。よくやったな」


目が合った。

まだ信じられず、ぎこちなく頷くだけの私に水瀬さんは破顔する。

その笑顔、ずるい。


「喜ぶのはそこまでだ。今のままでは本採用になるとは言えない。手の空いている人は高木のバックアップを頼む。みんなでこの企画、掴むぞ」

「よっしゃー!」


ひときわ大きな声で叫んだのは江夏さんで、その勢いが伝染したかのように同僚たちも「よし、やるぞ」と口々に仕事へ取り掛かっていく。

頼もしい彼らに胸を熱くさせながら、私もギアをひとつあげた。

この企画が本採用になれば、水瀬さんを守れるかもしれない。


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