マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
「おぉー!伊野っちに越後谷だー!」
蓑島くんも嬉しそうに手を振っている。
伊野くんと越後谷くん。
二人ともサッカー部であり、私と蓑島くんのクラスメイト。
蓑島くんは、クラスではこの二人とは特に仲良くしている。
って。ちょっと。
二人でいるとこ見られるとか、気まずい…。
「伊野っちも越後谷も札駅来てたの?」
「俺達これから飯食って映画ー!」
「サッカー部の奴らと来てんのよー」
三人で会話が弾んでいる。
それはまるで、教室にいるかのような。
「蓑島は何してんのー?」
「俺?デート」
「デート?」
そして、二人は私に視線を移す。
目が合うと、少し間を置いて「…うぉぉっ!」と驚かれた。
「せ、せづマネ…せづマネじゃんか!」
驚きすぎじゃない。
まるで、鬼に遭遇したかのように、若干ビビってる。
「え?え?…蓑島、せづマネとデートしてんの?!」
驚く二人に、蓑島くんは「フッフッ…」と肩を揺らして笑い出す。
っていうか、そこ、なぜ怪しく笑うとこなの。
「デート?してますよ?…だって俺達付き合ってるんだもん」
「はっ?!…えぇっ!つ、付き合ってる?!」
「えぇっ!…マジか!」
「この間のグランドでの話、マジだったワケ?!」