マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
「ホテル行ってきまーす!じゃあねー!みんなー!じゃあねー!水口王子!」
そして、肩を抱かれて腕に収まったまま、力ずくで連れて行かれる。
無理矢理みんなに背中を向けて歩く羽目となった。
連れられてどんどんみんなとの距離が離れてく。
下りのエスカレーターに乗せられた。
「ちょっと!ちょっと蓑島くん!」
「んー?何だいハニー?回転ベッドにする?ウォーターベッドにする?」
「…え?ベッド?…行かないっ!」
思わず、ノリツッコミのように額にバシッとビンタをしてしまった。
だが、ビンタされたのに、蓑島くんは「いひっ」と嬉しそうに笑っている。
叩かれて喜ぶなんて、マゾか!
何これ。漫才みたい…。
「明日学校だから泊まるなよー!」
背中の方角から、伊野くんの呼び掛けが響いていた…。
「…ちょっと!私、ホテルなんて行かないよ!それにみんなの前で何てこと言うの!」
エスカレーターに乗りながらも密着したままの蓑島くんに轟々と猛抗議する。
私が怒ってるにも関わらず、蓑島くんは余裕綽々感たっぷりの笑みを浮かべていた。