マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
「ちょっと!聞いてるの?!」
「…うん。聞いてる。行かない行かない」
「………」
そのまま誘導されてエスカレーターを降りる。
「行こ?…買い物、でしょ?」
「………」
お得意の御冗談でしたか…。
その証拠に、その笑みを崩さないでいる。
ガクッときた。
「じゃあ、何でみんなの前で、あえてあんなこと言うのよ…」
「イッツアアメリカンジョーク?」
「…えっ!」
ますますガクッときた。
肩、落ちる…。
だが、私のリアクションに蓑島くんは小さく声をあげて笑っている。
所詮、こんなもんよね…。
「むふふふ。せづママにお願いされてますからねー?『あの子、全っ然オシャレに興味ないのよ!よかったら蓑島くんが見立ててくれないかしら?』なーんてね!…お母さんからの一万円、持ってきた?」
「持ってきたけど…もう!お母さんの言ったことなんて気にしなくていいから!」
興味ないワケじゃないんですが…。
「そんなワケにはいきませんよー?愛する人のお母様からの重大なミッションですからねー?もう張り切って選んじゃう!」
「い、いいって!自分で選ぶから!」
「いえいえ。そんなワケにはいきません。…さあ、行こう行こう!」
「…あ、ちょっと!」