マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様




話の途中で腕を牽かれて進み出す。

足を勝手に進まされるカタチで、後ろに着いていくような状態となってしまった。



もう、何て強引なの…。



やれやれと思ってしまうが、丁度その時、振り返った蓑島くんと目が合う。

また、笑い掛けてきた。

殺傷性の高いキラキラスマイルだ。



(もう…)



これは、敵わない。

そう思うと、私もプッと笑うしかなかった。






再び、いや三度、蓑島くんに手を繋がれて歩く。

降り立ったところはファッションフロアで、華やかなショップたちが両サイドを固めるようにズラリと並んでいる。

蓑島くんがどこに向かってるかはわからないんだけど、進んで通り過ぎながらも、キョロキョロとしながらショップを一つずつ覗き込んでしまう。



すごい派手なデザインのギャル服のお店から。

シンプルでナチュラルな雰囲気のお店もあれば、よく見かけるような服がたくさん置いてある、いわゆる流行が揃ったお店もあり。

何か…服の店ってこんなにあるんだ。

知らなかった。

私の知らない世界。



その時、店頭に飾られている洋服が目に入る。

花柄の膝上丈のワンピース。

さっき、美優が着ていたワンピースにそっくりだ。


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